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倍波オプションを内蔵 波長変換OPOシステムの新モデルをリリース

Chameleon Compact OPO-Vis

コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2011年5月23日倍波オプションを内蔵した波長変換OPOシステムChameleonTM Compact OPOの新モデルChameleon Compact OPO-Visをリリースした。

Chameleon Compact OPO-Visは、既存のCompact OPOに、オプションとなる第2高調波(SHG)アクセサリーを加え、完全一体化した新モデルである。これにより、Chameleon(チタンサファイアレーザ) とOPO(光パラメトリックオシレータ)において、各々の倍波を、自動で取り出すことが可能となった。

特に、弊社で取り扱う、自動波長チューニング型のChameleon Ultraと組合せて使用した場合、マニュアルを見ずに、付属のタッチスクリーン操作で簡単に、今まで実現できなかった、広帯域340 nm〜1600 nmを自動チューニングできる。また、このOPOは、上記波長範囲の大部分において、数百mWの出力を実現するだけでなく、1750 nm〜4000 nmの中赤外領域まで、その出力を拡張することができる。

Chameleonのチューニング領域は、680〜1080 nmで、業界で最も広帯域である。このチューニング領域は、OPOとの組合せで、長波長側に拡張できる他、第2高調波(SHG)や第3高調波(THG)オプションと組合せることにより、短波長側にもチューニングレンジを拡張できる。さらに、今回の新モデルに内蔵された、最新SHGオプションは、ChameleonとOPOの各々の倍波オプションを1つのユニットに統合している。これにより、レーザとOPO出力の倍波をタッチスクリーンで簡単にコントロールできるようになった上、従来のチタンサファイアレーザではチューニングできなかった500〜700 nmをもカバーする。

Fan-poled OPOクリスタル技術の採用により、Chameleon(レーザ)とChameleon OPO(光パラメトリックオシレータ)の出力、及びそのSHGの出力を個々にチューニングでき、これにより、独立した2色を同時発振する実験が可能となった。

このChameleon OPOの新モデルは、マルチフォトンイメージング、時間分解分光、THz研究や材料科学などの応用に最適である。特に、広帯域に渡り、レーザとOPOの出力を個々にチューニングできるため、光化学やバイオ分野のポンププローブ研究だけではなく、CARS分光や単一レーザでのイメージングに有用である。

アプリケーション
  • マルチフォトンレーザ顕微鏡
  • 時間分解分光
  • THz研究
  • 材料科学

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掲載日2011年5月25日