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全固体ピコ秒発振UV/Green/IRレーザ 高出力モデルをリリース

Talisker 500

コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2012年1月25日 産業用全固体ピコ秒レーザTaliskerシリーズに、高出力モデルTalisker 500(出力:10W @ 355 nm、15W @ 532 nm、25W @ 1064 nmの3タイプ)を新たにラインナップした。この次世代モデルは出力を向上すると同時に、繰返周波数を500 kHzに向上することで、従来モデルよりも高いスループットを実現する。

短いパルス幅(約10 ps)と用途に応じた単一波長(UV/グリーン/IR)モデルを選択できる特長をもつTalisker 500はマイクロエレクトロニクスやその他の産業応用で求められる、熱影響を最小限に抑えた精密微細加工と高スループットを両立する理想的なレーザである。加えて、頑丈でコンパクトなヘッド(1020 mm x 390 mm x 170 mm)と電源により構成されており、既に発売されているTalisker Ultraとインターフェースが共通なため、簡単に置き換えて性能を向上することができる。

ファイバーレーザ(オシレータ)とフリースペース共振器(アンプ)を組み合わせた独自の設計コンセプトにより、Talisker 500は、コンパクトかつ戻り光に強く、産業用途の過酷な使用環境に対応するUVレーザである。また励起光源には自社製AAA(アルミニウムフリー)レーザダイオードを使用することで、長寿命をも実現する。

Talisker 500は、様々な産業分野の精密かつ高スループットのマイクロマシン応用、特に薄いフィルムや、ガラスとセラミックのような硬く、広いバンドギャップの材料に対して有効である。例えば、半導体応用では、シリコンスクライビング及びダイシングや、シリコン材料への孔あけ、Low-k膜のスクライビング等である。またLED製造応用では、サファイア基板のスクライビング、さらに太陽電池やその他の産業応用では、熱的ダメージを最小限に抑える必要があるため、透明導電性酸化物(TCO)を含む各種薄膜のスクライビングに適している。

主な仕様
  • 波長、平均出力
    • UVモデル:      波長 355 nm、平均出力 >10W @ 500 kHz
    • グリーンモデル: 波長 532 nm、平均出力 >15W @ 500 kHz
    • IRモデル:      波長 1064 nm、平均出力 >25W @ 500 kHz
  • パルス幅:<15 ps
  • 空間モード:TEM00 (M2<1.3)
アプリケーション
  • 金属、ポリマー、ガラス、半導体などの精密微細加工

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掲載日2012年1月27日