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Sapphireシリーズに、7波長のファイバーピッグテールモデルが誕生

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コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、ファイバーピッグテール(FP)モデルのラインアップに新たな出力レンジの製品Sapphire FPを加えた。

Sapphire FPは、小型で可視光を連続発振するレーザであり、低ノイズと優れた安定性を実現する。この度、7波長(458 nm, 488 nm, 514 nm, 532 nm, 552 nm, 561 nm, 588 nm)モデルを製品化した(最大出力は120 mW)。出力端に標準FC/APC 8°コネクター付きの1 mの偏波面保持シングルモードファイバーを採用しており、バイオOEM装置への搭載やスタンドアロンでの簡易使用を可能にする。

この新モデルが、ファイバー出力においても低ノイズと優れた出力安定性を達成できた背景には、次の要因が挙げられる。第1の理由は、すでに25,000台以上の納入実績を誇るSapphireシリーズのプラットフォームを採用していることである。このレーザは、円形の出力ビームで、業界で最も少ないビーム位置ドリフトを実現しているため、高効率のカップリングを可能にする。第2の理由は、時間の経過と共にドリフトを生じてしまう多軸調整機能付きのカップラ構造ではなく、独自の製造特許技術PermAlignを採用することにより、強固で調整を必要としないファイバーピッグテールとなっている。ファイバーカップリングモジュールは、PermAlign技術を用いて共振器のプレート上に一体化されることにより、外部筺体より独立し、使用環境に制限を受けることなく、優れた安定性を維持し続けることができる。

その結果、Sapphire FPは、10〜40℃の環境温度において、優れた出力安定性と低ノイズを実現できる。加えて、特種なファイバー端の構造により、ファイバーの劣化やダメージを起こすことなく、短波長や高出力での動作に成功している。

Sapphire FPの主な応用は、ライフサイエンス、計測、検査などである。フローサイトメトリーやコンフォーカル顕微鏡など蛍光技術を用いた応用がその代表例である。さらに、SapphireシリーズはOPSL(光励起半導体レーザ)技術を採用しているため、波長モデルの拡張に柔軟性があり、ターゲットの蛍光を最適に励起する波長モデルの製品化が可能である。

主な仕様
  • 波長(出力):
    • 458 nm (40 mW) / 488 nm (40, 80, 120 mW) /
    • 514 nm (40, 80, 120 mW) / 532 nm (40, 80, 120 mW) /
    • 552 nm (40, 80, 120 mW) / 561 nm (40, 80, 120 mW) /
    • 588 nm (40 mW)
  • 光ノイズ: ≤0.25 % rms (20 Hz〜2 MHz)
  • 出力安定性: <2% (2h, ±3℃)
  • 空間モード:TEM00, M2<1.1
アプリケーション
  • フローサイトメトリー
  • コンフォーカル顕微鏡
  • 計測
  • 計測

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掲載日2012年10月1日