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微細加工用 サブナノ秒発振の全固体パルスレーザをリリース

Heliosシリーズ

コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2013年2月6日ダイシング、スクライビング、マーキングなどの応用で優れた加工を実現するサブナノ秒の全固体レーザHeliosシリーズ(波長:1064 nm、最大平均出力:5W、パルス発振)をリリースした。

パルス繰返周波数(50 kHz)とパルス幅(<600 ps)を特長とするHeliosは、高い平均出力と高いピークパワーのユニークな組み合わせにより、エレクトロニクスや太陽電池産業で求められる高スループットを可能にする。例えば、薄膜やc-Siソーラーセル(反射防止膜もしくはパッシベーション層など)のスクライビングをはじめ、シリコンウェハーダイシングや幅広い材料の精密マーキングなどでその威力を発揮する。特にHeliosは金属へのブラックマーキングやファイバーレーザでは加工周辺部に熱損傷が生じる繊細な材料へのマーキングに適している。

Innolight社の買収により、Heliosシリーズはコヒレントが販売を拡大している短パルス全固体レーザラインアップに加わり、この製品群がさらに強化された。このQスイッチレーザはMOPA(master-oscillator power-amplifier)構造を採用しており、この2つのステージでのアプローチは、コスト対出力を考慮するにあたり、魅力的な選択肢を提供する。特に、共振器からはTEM00(M2<1.2)の優れた円形ビームが得られ、アンプ部分はモジュール構造となっており、特定の応用に対して、高出力化のニーズにも対応する。

なお、コヒレントはHeliosシリーズのIRモデル(波長1064 nm)をまず自社ブランドで再リリースし、近日グリーンモデル(波長532 nm)のリリースを予定している。

主な仕様
Helios 1064-2.5-50Helios 1064-5-50
波長1064 nm
平均出力2.5W5W
パルスエネルギー(@50 kHz)>50 μJ>100 μJ
パルス幅(FWHM)<0.79 ns<0.69 ns
空間モードTEM00(M2<1.25)
レーザヘッドサイズ270 × 128 × 177 mm270 × 128 × 104 mm
アプリケーション
  • マイクロマシニング(彫刻等)
  • エレクトロニクス向け微細加工(ダイシング、スクライビング、リペア応用等)
  • 薄膜スクライビング(太陽電池、タッチパネル等)
  • 金属ブラックマーキング、精密マーキング

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掲載日2013年2月8日