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2次元赤外分光法のソリューションを提

コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2013年2月6日Phase Tech Spectroscopy Inc (米国ウィスコンシン州マディソン)と同社製の2DQuick分光計を供給する独占契約を締結し、これにより、2次元赤外分光法の完全なソリューションを提供できる最初のレーザメーカとなった。

PhaseTech社の分光計と弊社レーザの融合は、ウルトラファーストを用いた分子ダイナミクスの研究を容易にする。具体的には、この技術により、分子内のコヒーレンス効果、連結振動および非調和振動の高周波のユニークなデータを得ることができる。この情報は、ウルトラファースト化学の平衡、リアルタイム・タンパク質動力学および分子構造を含む、様々な分子系の研究に役立つものと期待される。

ウィスコンシン大学のMartin Zanni教授が考案した2DQuickは、市販されている唯一の2次元赤外分光計である。この分光計は、すべての必要なフォトニックハードウェアを一体型の筺体に搭載し、GUIでコントロールできる。またパルス整形とディレイのためのAO変調器をはじめ、分散型グレーティング及びシングルポイント光検出器が含まれている。さらに本器は、3.5〜6.85 μmの波長域にも対応するため、最も広く研究されているタンパク質、DNA/RNA、金属カルボニル及び水の振動数をカバーできる設計になっており、この全波長領域を網羅する波長可変ウルトラファーストパルスは、コヒレント社製の再生増幅器Libra(ワンボックス型)やLegend Eliteシリーズで励起する、光パラメトリック増幅器(OPerA SoloやTOPAS)によって容易に得ることができる。

PhaseTech社の創設者であるZanni氏は、「当社の研究所にあるLibra及びOPAは、2次元赤外分光法へのアプローチに最も適した製品です。世界的な販売及びサービスサポート網を持つコヒレント社のウルトラファーストレーザとともに技術的なリーダーシップを提供できることが、広い分野のユーザーに当社の分光計の利点をもたらすことになると考え、この契約に非常に期待しています。」とコメントしている。

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掲載日2013年2月8日