コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2014年3月13日ダイレクトプロセス用ダイオードレーザ(LD)システム HighLight Dシリーズ(波長975 nm)に、出力10 kWモデル HighLight10000Dをラインアップした。高出力モデルの製品化により、金属クラッディングや熱処理(レーザ焼入れ)などの応用にて、スループットの向上が期待できる。
新モデルHighLight 10000Dは、簡易に交換できる多種のビーム形状(ライン幅拡張オプション1〜12 mm、ビーム形状オプション6 〜 36 mm)を提供できるため、特定の加工ニーズに対応可能である。さらに金属クラッディング応用で、10 kWモデルをコヒレントの粉末供給ノズルとともに使用すると、高い材料付着率(>20 lb/時間)が実現でき、また熱処理(レーザ焼入れ)用途では、レーザの高出力化により、広い面積の加工が可能となる。加えて、クローズドループ・パイロメータを用いることで、加工材料の表面温度を管理し、レーザの出力を制御することができる。
なお、コヒレントでは製品の供給だけではなく、アプリケーションラボのエンジニアリングスタッフがお客様の要望を満たす金属クラッディング、熱処理、溶接応用のシステム構築や最適な加工パラメータをサポートしている。
主な仕様
- 出力 : ≧10 kW
- 波長 : 975±10 nm
- 出力安定性 : ≦2%/hour
- ワークディスタンス : 〜275 mm
アプリケーション
- 金属クラッディング
- 熱処理(レーザ焼入れ)
- 溶接
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掲載日2014年3月14日