コヒレント・ジャパン > フェムト秒増幅器Astrella HE

更に高エネルギーを提供する最新のワンボックスフェムト秒増幅器をリリース

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コヒレント社(米国カリフォルニア州サンタクララ)は、2020 年 2 月 10 日、Photonics West 2020(カリフォルニア州サンフランシスコで開催)にて、 市販されている One-BOX タイプのフェムト秒増幅器においては、記録的な高エネルギー(9mJ@1kHz)を達成した Astrella HE を発表した。

Astrella シリーズは、一体型の構造であるため設置が容易であるばかりでなく、投資コストと運用コストを抑えることが可能である。新製品の Astrella HE は、既存の Astrella 再生増幅器と同サイズで、コンパクトな One-BOX デザインと使いやすい操作ソフトウェアを兼ね備えている。また、パルス幅は、35 fs または 100 fs から選択可能である。

他の Astrella 再生増幅器と同様、新製品の Astrella HE は、チタンサファイアレーザのオシレータとパルスグリーン(527nm)レーザを励起源にしたシングルステージの再生増幅器で構成されている。これらすべては、One-Box(1247 x 755 x 262 mm)内に収まっている。チタンサファイアレーザ再生増幅のパワー/ エネルギーの向上における主な課題は、熱管理、特にゲインクリスタルの冷却にあったが、洗練された設計の最適化により、Astrella HE は、他では達成できなかった高エネルギーと優れたビーム品質(M2≤1.25) を提供可能である。また、Astrella は、最先端のパフォーマンスに加えて、Coherent HALT / HASS プログ ラム(高加速寿命試験と高加速ストレススクリーニング)に基づいて設計されているため、産業用の連続フ ル稼働(24/7)での信頼性と安定性を提供している。

Astrella HE を使用して複数のチューナブル光パラメトリックアンプ(OPA)を励起することで、複数の実験を同時に実行するか、あるいは複数の独立したチューナブルな波長を必要とする単一の実験を実行することができる。これまでは複雑でより高価なマルチボックス超高速アンプを用いて対処されていたようなアプリケーションへのハードルを劇的に下げることができる。ウォーターウィンドウに近い EUV 生成やレーザプラズマ加速などのアプリケーションは、このコンパクトな UF アンプで対処できるようになり、費用対効果が高く、コンパクトで信頼性の高いセットアップが実現できる。これにより、EUV コヒーレント放射または、高エネルギー電子での産業診断、生物学、材料科学、およびマイクロエレクトロニクスへの応用が可能となる。

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https://jp.coherent.com/lasers/laser/astrella-ultrafast-tisapphire-amplifier

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掲載日: 2020.02.18