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2004年5月19日


バイオレットダイオードレーザモジュールCompass™ 405-50をリリース
-高出力化のニーズのもと、50 mWタイプを製品化-




コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2004年5月18日CLEO 2004(米国のレーザ及び光エレクトロニクス製品の展示会、会期:5/18-20/2004)にてバイオレットダイオードレーザモジュールCompass 405-50 (波長405 nm, 出力50 mW, 連続発振)をリリースした。

この製品は、昨年6月にリリースした25 mWタイプの高出力バージョンで、25 mWタイプと同パッケージで、50 mWの高出力を実現した。Compass 405-50は、OEM組込用途向けに開発されたCompassシリーズのバイオレット版で、搭載が簡易でしかも円形ビーム発振や150 MHzの高速変調機能を兼ね備えている。

この製品は、バイオ応用、印刷・製版応用、データストレージ応用及びPCB直接描画応用向けの光源として注目されている。バイオ分野では、短波長を求めるフローサイトメトリーや共焦点顕微鏡の光源として、また印刷・製版分野では、CTP用光源に、さらにデータストレージ分野では、スペースを取るイオンレーザの置換え光源として次世代CD及びDVDのマスタリング用途に適している。

なお、産業分野で重要視されている安定性と信頼性については、独自のセミロボ製造技術PermalignTM注1)を採用して、長寿命と高信頼性を実現している。またライトループ制御機能により、出力を安定させた。

コヒレント・ジャパン株式会社は、Compass 405-50をInter-Opto 2004(国内最大の光産業展、会期:7/13-16/2004、会場:幕張メッセ 5ホール、ブースNo.38)にて展示する。


主な仕様
  • 波長:405±5 nm
  • 出力:>50 mW
  • 高速変調:150 MHz (立ち上がり時間 <2 ns)
  • ノイズ:<1 % rms (@20 Hz - 500 MHz)
  • ビーム位置安定性:<6 μrad/℃
  • 出力安定性:<2 % ( >8時間 )
  • パルス間安定性:<0.5 % @150 MHz
  • レーザヘッド部の寸法:(L)110 x (W)50 x (H)34 mm
  • レーザヘッド部の重量:550 g
  • 消費電力:<50 W
アプリケーション
  • バイオ応用(フローサイトメトリー、共焦点顕微鏡)
  • 印刷・製版応用
  • ディスクマスタリング応用
  • 直接描画

特長

  • 高速変調機能付き
  • 長寿命
  • 高信頼性
  • 小型設計
  • 低消費電力



注1) Permalign™:
クリーンルーム内で特殊な精密位置決めツールを用いて、熱膨張率の低いインバーボード上に正確に光学部品を直接ハンダ付けする技術。
 


「米国コヒレント社」

1966年に設立された理科学用・産業用レーザ製造・販売会社。レーザ光源から計測機器まで幅広い製品群を取扱う。主要製品として、新技術(光励起半導体レーザ技術)を用いた全固体ブルーレーザ「Sapphireシリーズ」などがある。
NASDAQ上場。
1981年、日本法人としてコヒレント・ジャパン株式会社を設立。国内における販売及び技術サポートを行っている。