高出力15W　全固体Qスイッチ　UVレーザAVIA™ THORをリリース
- 高速PCB小径ビアホール加工用途に最適 -

コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ：NASDAQ上場)は、2004年7月13日インターオプト2004(日本国内最大の光産業展、会期：7/13-16/2004、幕張メッセ)にて高速マイクロマシニング加工に最適な産業向け全固体高出力QスイッチUVレーザAVIA THOR (波長355 nm, 出力15 W)をリリースした。

この製品は、市販されている産業用全固体パルスUV(355 nm)レーザより50％以上高い平均出力（15 W）に相応する高繰返し周波数(30 kHz)で高パルスエネルギー( >500 μJ)を達成した。
この製品は高速PCB小径( <50 μm)ビアホール加工や燃料インジェクターノズルの穴あけ、レーザクリーニング、ICチップのダイシング等が実現でき、また、ステンレス、シリコン、セラミック、ダイヤモンド、サファイア等の硬材料への穴あけ、切断あるいは溝加工に新たなる可能性を広げる。

また、この製品は、産業分野で強いられる過酷な連続使用に耐えられるよう、AVIAの他のシリーズで用いている独自の製造特許技術PermAlign™ ^注1）及び結晶長寿命化特許技術HGX™ ^注2）を採用しており、長寿命で最小ダウンタイム運用を実現する。

コヒレント・ジャパン株式会社は、AVIA THORをインターオプト2004にて展示する。 (5ホール、ブースNo.38)

主な仕様

• 波長：355 nm
• 出力：>15W @ 30 kHz
• パルス幅：>125 ns @ 30 kHz
• 空間モード：TEM₀₀、M²< 1.3
• パルス安定性：< 5% rms

アプリケーション

• 高速PCB小径ビアホール加工
• 燃料インジェクターノズルの穴あけ
• レーザクリーニング
• ICチップのダイシング

特長

• 長寿命
• 省電力
• 自動THG結晶シフター内蔵

^注2) HGX™：
この製品のTHG結晶には、この特許技術が採用されているので、15,000時間以上の長寿命を実現する。 　

「米国コヒレント社｣

1966年に設立された理科学用・産業用レーザ製造・販売会社。レーザ光源から計測機器まで幅広い製品群を取扱う。主要製品として、新技術(光励起半導体レーザ技術)を用いた全固体ブルーレーザ｢Sapphireシリーズ｣などがある。
NASDAQ上場。
1981年、日本法人としてコヒレント･ジャパン株式会社を設立。国内における販売及び技術サポートを行っている。