もどる
2004年7月13日


高出力8W 全固体擬似CW UVレーザをリリース




コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2004年7月13日インターオプト2004(日本国内最大の光産業展、会期:7/13-16/2004、幕張メッセ)にて産業向け全固体高出力擬似CW UVレーザPaladin™ 355-8000 (波長355 nm, 出力8W)をリリースした。

この製品は、昨年6月の発売以来、その高信頼性と長寿命で好評の4W全固体UV発振タイプの高出力バージョン。出力が2倍になったことで、基板直接描画やCTP(Computer-to-Plate)等の応用でさらなるスループットの向上と高解像度を実現する。このレーザは業界最高の出力を実現しており、半導体やフラットパネル製造過程での採用が検討されている。

Paladin 8Wタイプは、4Wタイプと同じ設計、同サイズ、同仕様(出力以外)を維持している。また、温度や湿度変化等、産業分野における過酷な使用条件に耐えるべく、独自の製造特許技術Permalign™ 注1)、アルミニウムフリーLDや完全シールド構造を採用し、長寿命、高出力安定性及びハンズフリー操作を実現した。またコンパクトでモジュール化されたデザインにより、装置組込やモジュール交換作業が容易なため、従来使用されている水冷アルゴンレーザの理想的な置換え光源となっている。



主な仕様

  • 波長:355 nm
  • 出力:> 8 W
  • 繰返周波数:80 ±1MHz

アプリケーション

  • 基板直接描画
  • CTP
  • 半導体非破壊検査
  • レーザアニール
  • 薄膜除去
  • フレックスシート切断

特長

  • 高信頼性
  • 長寿命
  • 高効率
  • ハンズフリー
  • 低ランニングコスト
注1) Permalign™:
クリーンルーム内で特殊な精密位置決めツールを用いて、熱膨張率の低い、インバーボード上に正確に光学部品を直接ハンダ付けする技術。
 


「米国コヒレント社」

1966年に設立された理科学用・産業用レーザ製造・販売会社。レーザ光源から計測機器まで幅広い製品群を取扱う。主要製品として、新技術(光励起半導体レーザ技術)を用いた全固体ブルーレーザ「Sapphireシリーズ」などがある。
NASDAQ上場。
1981年、日本法人としてコヒレント・ジャパン株式会社を設立。国内における販売及び技術サポートを行っている。