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2006年3月7日

Press Release

レーザ高周波誘導結合プラズマ質量分析応用向け
レーザアブレーションシステムをリリース

GeoLasPro
コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、2006年3月6日 LA-ICP-MS(レーザ高周波誘導結合プラズマ質量分析)応用向けに、高分解能な試料導入法を可能にするレーザアブレーションシステム GeoLasPro をリリースした。

GeoLasProは、193nm 紫外光源であるエキシマレーザCOMPexProTM、ビーム均一整形の光学系、及び試料チャンバー、観測システム等から構成され、193nm光源のサンプリング速度は、1〜100Hzの広範囲に及ぶ。

またGeoLasProには、LA-ICP-MSとして総合的なパフォーマンスを向上させるための革新的な特徴がある。例えば、今回搭載された顕微鏡の対物レンズは、反射系で組まれており、投入されるレーザ光と同一直線上からの観測になるため、色収差を起こさない。なお透過光学系で起こるコーティング損傷を低減することにも繋がり、より高いレーザエネルギーの適用が可能になる。

加えて、優れたビーム整形技術により、強度を均一化しながら、微小サンプリングに有効な5μmレベルの集光を実現し、対象試料に合わせて、円形や四角形などの柔軟な切り替えも可能である。

GeoLasProは、地質科学や原子物理学、また、製薬・材料分野の品質管理に向けて設計されており、その他、鉱物中の流体包有物分析や、同位元素比率による年代測定、高純度半導体材料の解析などに大変有効なシステムである。


アプリケーション

  • 地質科学
  • 原子物理学
  • 製薬・材料分野の品質管理