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超短パルスと広帯域チューニングを実現するイッテルビウムベースの増幅器用OPAをリリース

Opera-F

コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ)は、2016年2月17日、Monaco (弊社製高出力フェムト秒イッテルビウムベースの増幅器)を励起光源に使用することで、広帯域チューニング、高変換効率、パルス幅sub 100 fsを実現する新しいウルトラファースト光パラメトリック増幅器Opera-Fをリリースした。
本モデルは、シグナル出力で、650 nmから900 nm、アイドラーの場合は1200 nmから2500 nmの波長域をカバーする。また40WのMonacoで励起した場合、最大3Wの高出力、最大3 μJの高パルスエネルギー、1 MHzの最大繰り返し周波数を実現する。
この特長により、データの取得率もしくはシグナルの平均値の向上を必要とする研究開発用途に最適な製品となっている。

チタンサファイアベースの増幅器と比較し、イッテルビウムベースの増幅器は直接ダイオードで励起するシンプルな構造などのメリットを持つが、一方、イッテルビウムベースは一般的にパルス幅が長くなる。
ワンボックスOpera-Fは、ノンコリニアファーストステージを内蔵することで、この問題を解消し50 fsの超短パルスを可能にし、さらにコリネアセカンドステージを内蔵することで、広帯域チューニングを実現している。
なお、出力波長は物理的な調整を必要とせず、ソフトウェアで簡易に可変できる。

高出力と高繰り返し周波数を併せ持つ本モデルは、神経科学分野の最先端マルチフォトン顕微鏡用途に理想的である。
その高出力は、特に空間光変調器(SLM)を使用したマルチビームイメージングにおいて優位性がある。
また、溶媒和メカニックを含めての液相のポンププローブ実験及び、高集光性やディスプレイ/半導体産業等向けの最先端固体マテリアルの研究にも適している。

アプリケーション

  • マルチフォトン顕微鏡
  • オプトジェネティクス励起
  • フェムト秒時間分解分光
  • 表面分光

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掲載日2016年2月17日