3次元図の回転
このダイアログでは、3次元図の回転に関連した変換行列を決めます。
図は、3次元位置情報(X,Y,Z)を表示用の2次元座標(水平座標と垂直座標)に変換するマトリックスを変えることによって行います。
この変換は次の様に書き表せます。
H = C(1,1) X + C(1,2) Y + C(1,3) Z
V = C(2,1) X + C(2,2) Y + C(2,3) Z
D = C(3,1) X + C(3,2) Y + C(3,3) Z
ここに D(Depth)座標は実際の図の表示では使われません。しかし、 3 x 3 行列を用いると便利なので利用します。このダイアログでは C(1,n)、(C2,n) (n=1,2,3) 係数のみ変更可能で C(3,n) は自動的に計算されます。
行列の係数を変更するには次の2方法があります。
- X, Y, Z 軸に対応するマトリックス係数を変更する
変更は
頁コントロールの中の各軸に関する頁にある
スピンエディット あるいは
スクロールバー
を手動で操作することで行います。
上部にある変換マトリックス表の対象とする値をクリックすると、頁が変化して頁コントロールの中の対応するコンポネントに焦点が当たり、再選択が可能となります。例えば、Y軸と垂直スケールのセル値をクリックすると、Y軸頁の垂直スピンエディットにフォーカスが当たります。
スピンエディットとスクロールバーの最小値最大値は、-100と100です。値を変化する都度、全ての行列要素が再計算され、その新しい変換行列を用いて、図が描画されます。
- X, Y あるいは Z 軸を中心にした回転を行う
変換行列は、選択された軸の周りの回転をとりれるために再計算します。 変更は、
スピンエディット あるいは
スクロールバーを用いて行われます。
最大値と最小値は 180 度と -180 度 です。
Buttons
- 変換行列に既定値を設定するにはデフォルトボタンを押します。
変換行列が既定値にレセットされます。図の回転に施された全ての変更をキャンセルして既定値にリセットします。
3つの既定値が用意されています。
XY_z : 通常
C(1,n) = (1, 0, -0.5)
C(2,n) = (0, 1, -0.2)
XY : 平面型
C(1,n) = (1, 0, 0)
C(2,n) = (0, 1, 0)
x_Y_z : 三角型
C(1,n) = (0.87, 0, -0.87)
C(2,n) = (-0.5, 1, -0.5)
作図例 4a, 4b, 6a が3ケースについてのよい例を示しています。
- 元に戻すボタンは現在の設定値をキャンセルして、この3次元回転の手続きに入る前の値に戻します。
- OK と キャンセル ボタンは、修正を確定して、あるいは修正を無効にして、このダイアログを終えます。