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水溶液化学種の高温熱容量
水溶液の熱力学データは近年高温地質学および関連する分野で後半に研究されてきた。この過程で、水溶液化学種の高温熱容量を表現する新たな式が提案され、これらの分野で広く利用されるようになった。残念ながら、MALTの熱容量表現式では整合性をうまくとれない式である。
(1) 文献
271. Shock, EL., Sassani, DC., Willis, M., Sverjensky, DA., Geochimica
Cosmochimia Acta 61(5),907-950 1997.
272. Accornero, M., Marini, L., Lelli, M., Applied Geochem. 25, 242-260 2010.
273. (a) Marini, L., Accornero, M., Environ. Geol. 52, 1343-1363 2007.
       
(b) Marini, L., Accornero, M., Environ. Earth Sci.59, 1601-1606 2010.
332. Haas, JR., Shock, EL., Sassani, DC., Geochim. Cosmochim.Acta 59(21),
4329-4350 1995.
333. Sverjensky, DA., Shock, EL., Helgeson, HC., Geochim. Cosmochim. Acta 61
(7), 1359-1413 1997.
334. Sassani, D., Shock, EL., Geochim. CosmoChim. Acta 62(15), 2643-2671,
1998.
(2) 変換方法
- 提案されている熱容量式
圧力が標準圧力の時、水溶液の高温熱容量は次のように表される。
ここに、c1 と c2 は、定数項の定数および温度依存性を表すために導入された定数Θを含む特別項の係数とである。
- MALTが採用している式
MALT は次の式を採用している。
Cp = Ca
+ Cb/10-3 * T/K
+ Cc/105 /(T/K)2
+ Cd/10-6 * (T/K)2
+ Ce/108 /(T/K)3
ここでは典型的な温度依存性を仮定している。
- 変換方式
蒸気の特別な温度依存項を取り込むのは面倒なので、 この項を通常項に最小自乗法で変換することを行った。その結果は以下の通りである。
c2=1000 and Θ = 228 に対して
次の係数を得た。
Ca = 22.232;    
Cb/10-3 = -27.174;    
Cc/105 = -37.699;    
Cd/10-6 = 0;    
Ce/108 = 8.025
この二つの値を次の図で比較する。一致は満足すべきほどであった。

図1 Cpの二つの式の比較.
MALT 主メニュ
MALT コマンド
MALT ダイアローグ