化合物データファイル(*.mcd)
検索、編集、データ変換を行った後の化合物システムは化合物ファイルとしても保存することができるが、同じ情報を化合物データファイルとして陽に保存することができます。
この二つのファイルの違いは次のようになっています:
- 化合物ファイルには熱力学情報が含まれていないが、化合物データファイルには含まれている
- 両ファイルともバイナリー形式で記述しているのでユーザーは読むことも編集することもできない。MALT内では化合物ファイルを呼び出し、再編集し、データ変換で修正することができるが、MALT内では化合物データファイルの読み込み、編集はできない。
- その代わり、化合物データファイルはMALTダイレクトと同じ情報が格納されている。MALTでも、関連ソフトgem/CHDでも生成することができる。gem/CHDからは、MALTダイレクトで読み込んだ情報を化合物データファイルとして保存することができる。
- 化合物データファイルはどこでも編集することができないので、同じ情報を含んだ化合物ファイルを編集することで変更できる。このためには、化合物データファイルと同等の情報を含んだ化合物ファイルを作成して置くことが望ましい。
- このような操作の中で、ユーザーデータベースのデータが含まれている場合には注意が必要です。ユーザーデータファイルが編集され、コンパイルされた日付が変更された場合には、化合物ファイあるに格納し得たる情報が必ずしも正確に維持されているかは確かではなく、情報が失われる場合もあり得る。このような場合でも、化合物デー吾ファイルに格納されている熱力学情報は、ユーザーファイルの編集、変換に影響を受けることなく、保持される。化合物データファイルに格納されているデータには関連ソフトgem/CHDからいつでもアクセスでき、同じ計算条件が与えられれば、同じ結果を再現することができる。
このように化合物データファイルを用いると、一連の熱力学的解析を行うときに便利で有効な熱力学データのセットを作成して利用することができる。gem / CHDでは、通常、化合物データファイルは計算条件を保存するプロジェクトファイルとともに保存される。このため、いつでも、計算結果を用いたデータとともに再現することができる。
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