化合物名入力フォーム:規約
化合物名入力フォームでは、検索すべき化合物をユーザーが直接、化学式入力に関する規約に従って入力した化学式に基づいて検索することができます。
- 例えば、"FeO, Fe3O4, O2", と入力すると、MALT はFeO, Fe3O4あるいは O2と同じ化学式を持つ化合物を全て取得します。
- ここでは、相(固体あるいは液体)あるいは多形 (α-Al2O3, β-Al2O3)を指定することはできません。
- 検索は、元素とその化学量論数とによって行われます。同じ化合物でも異なる化合物名を使うことができますが、Al2O3 と AlO1.5 は同じ化合物だとは認識されません。この違いを避けるためには、最初に対象とする系(例えば、Al-O系)の全ての化合物を確かめておくことをお勧めします。
参考:MALTにおける検索(化合物指定 化合物の新規取得 化合物の追加取得)は新規と追加があり、更にそれぞれ次の異なる二方式で行われます。
- 化合物名入力方式(上述)と
- 構成元素の指定と検索モードの指定に方式。この方式では元素による化合物の探索フォーム を用います
化合物名入力に関する規約
化学式を入力するために、MALT は次の規約を採用しています。
- MALTでは、下付、上付文字を使用しません。このため、電荷は常に符号(+)あるいは (-)の後に記入します。たとえば、Fe+3 となります。これは通常の電荷記号の前に電荷数を置く規約とは異なるので注意が必要です。
- 複雑な化学式はアステリスク * を使って二つの化学式を結合します。
- 3) 複雑な化学式の中のひとつの化学式の係数として1/2 のような非整数もスラッシュを用いることで入力することができる。
- 化学式は元素とその化学量量論数との組み合わせから成り立っている。元素は小文字と大文字ともちいて、CあるいはCoのように表される。COは一酸化炭素であり、Coはコバルトを示す。
- 化学量論数が1の場合、Fe,Caのように省略することができる。
- 元素の出現する順序は検索に影響を与えない。FeO4Sと入力しても、FeSO4が取得できる。
- 非化学量論数も許される。しかし、入力された値がMALTデータベース格納化合物の化学量論数と正確に一致しないと検索にヒットしない。特定化合物の正確な化学量論数を知りたいときには、検索モード(1)を用いて当該化学系全体の化合物を検索して確かめることが推奨される。例えば、<Fe,O> で検索するとFe0.947Oが利用可能であることがわかるので、Fe0.947Oと入力すれば、的確に検索できる。
この規約は入力されたユーザーデータのコンパイル・編集でも用いられている。
参照:メニュ 化合物指定
メニュユーザデータ/化合物の追加
メニュ ユーザデータ/データの変更
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