MKS、最大 100 kW まで測定可能な高エネルギーレーザーシステム用の高精度な Ophir® 70K-W パワーレーザーセンサーを発表
マサチューセッツ州アンドーバー - 2025 年 6 月 24 日 - 世界を変革する技術を提供するグローバル企業である MKS Inc.(NASDAQ:MKSI)は、
Laser World of Photonics 2025 において進化した Ophir® 70K-W 超高出力レーザーセンサーを発表しました。産業および防衛環境の厳しい要求に応えるために設計
された進化版 Ophir 70K-W センサーは、最大 70 kW 迄の高精度な CW レーザー出力測定を提供します。
新たに独自の Power from PulseTM機能を備え、短時間のレーザー露光からの正確な出力測定を可能にし、
測定能力を最大 100 kW まで拡張します。この革新により、高エネルギーレーザー兵器システム(HELWS)に非常に適しており、これらのシステムでは通常、高速で高エネルギーのレーザーがバーストで動作します。
本製品は、株式会社オフィールジャパンが、日本国内にて販売いたします。
「特定の指向性エネルギーアプリケーションでは、レーザーが数秒間しか発振しない場合があります」と、
Ophir Photonics Products のゼネラルマネージャーである Reuven Silverman は述べています。「従来のカロリーメーターセンサーでは応答時間が 40 秒以上かかるため、
これを測定することは不可能です。そのため、間接的な出力測定を伴う複雑なセットアップが必要でした。70K-W レーザーセンサーの独自の設計は、
正確な出力測定とビームダンピングを同一デバイス内で組み合わせることで、これらの課題を克服します。
新しい Power from Pulse 機能により、レーザーの短時間露光からの正確な出力測定が可能になります。
これにより、テストセットアップが簡素化され、高出力システムに対して優れた精度と信頼性の高い性能を提供し、
さらに安全性、接続性、容易に対応可能な機能を内蔵しています。」
70K-W 超高出力レーザーセンサーは、900-1100 nm および 10.6 µm のスペクトル範囲をカバーする効率的なソリューションです。
水道水または脱イオン水(DI 水)で冷却されるカロリーメーターであり、出力測定とビームダンピング機能を兼ね備えています。
軽量設計(排水時 40 kg 未満)と、イーサネットやRS232 を含む複数のインターフェースによる通信、
アナログ出力、リアルタイムのレーザー出力監視機能を備えており、
高出力ファイバーレーザーの開発とテスト、産業用切断、指向性エネルギーシステムなど、さまざまな産業および防衛用途への容易な対応が可能です。内蔵のインターロック出力と、0.5%未満の非常に低い
バックリフレクションという重要な機能により、高出力環境での安全性が強化されています。
70K-W 超高出力レーザーセンサーは、130 mm の大口径を特徴とし、コリメートビームから 0.22 までの広い
NA 範囲に対応しています。垂直および水平ビームに対応し、顧客提供のファイバーアダプターを使用して特定の用途に対応することができます。
内蔵しているフォトダイオードにより、リアルタイムのレーザー出力監視が可能で、瞬時の制御やフィードバックのためにサードパーティ製デバイスに直接接続することができます。
センサーは、ローカル電源供給または Power Over Ethernet(POE)を使用したイーサネット通信ポートから電力を供給することができます。