ポップアップメニュ : 空間次元の係数

menu ポイント表 > 空間次元の係数
関連 : ポップアップメニュ menu ポイントリスト
  [化学ポテンシャル表] フォーム   [グラフインスペクション]
  CHDメニュ   CHDコマンド   CHDダイアローグ   作図例

混合相を取り扱い計算にいれる時に、空間次元数の係数(すなわち、化学ポテンシャル次元に対しては化学量論数)が与えられます。

  1. 説明
    1. 混合相のギブズエネルギーは元素の化学ポテンシャルと元素の化学量論数によって次のように書き下せます。
        Gmix(AxByCz) = a μ(A) + b μ(B) + c μ(C)
      ここに、 a, b, c, は、元素の化学ポテンシャル, μ(A), が構成する空間でのある地点で存在する混合相の化学量論数です。ここには温度、圧力などの次元については無視します。
    2. LaCoO3, SrCoO3, SrCoO2.5,SrCoO2 を構成化学種とする理想ペロブスカイト会合溶体混合物のギブズエネルギーは、次のように書けます;
        Gmix(LaxSryOz) = s μ(LaCoO3) + t μ(SrCoO3) + u μ(SrCoO2.5) + v μ(SrCoO2)
      ここに、 s, t, u, v は構成化学種の濃度です。したがって、 x, y, z は s, t, u, v を用いて次のように書き下すことができます。
        x = s
        y = t+u+v
        z = 3.0*(s+t)+2.5*U+2.0*v
      必ずしも、合計で1になる必要はない。
  2. 表現
    • 文字変数として ',' を区切り記号として用います。
    • 例えば、A-B-C-D系のA0.0B0.1C0.9 の化学量論数は、 "0.0,0.1,0.9,0.0" のように表されます。
    • プロブスカイト型理想混合体で、O-Co-La-Sr系のLa(1-x)SrxCoO3-d は "2.88,1.0,0.8,0.2"のように表されます。 ここに, 2.88, は酸素の化学量論数となります。

    空間の点で、混合物が安定でない場合には、"0.0, 0.0, 0.0."のように表現されます。