[グラフインスペクター] フォーム
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グラフインスペクター
CHDメニュ
CHDコマンド
CHDダイアローグ
作図例
CHDにおけるグラフ
CHD は最初に温度、圧力および元素化学ポテンシャルからなる熱力学空間の中にグラフを構築します。次の段階として、グラフに関連したデータを多角形や折れ線などの図形要素から成り立つ図に変換します。このように図(化学ポテンシャル図あるいはプロファイル(活量線)図)は、それぞれ対応するグラフを持つことになります。
構築は、まづ最初に熱力学変数(温度、圧力、元素の化学ポテンシャル)の下方限界値、上方限界値によって切り取られる枠を作ることから始まります。温度と圧力を決めると、この枠も常に固定した温度値を持つことになります。このような枠の中で、多相系の平衡を考えることになります。一定の化学量論数をもつ個別化合物はこのような空間の中では、平面で表現されます。いくつかの相があれば、多面体を構成することになります。このは、平衡点、稜、平面から構成されるグラフと見なすことができます。
グラフを構築した後、上限・下限をもつ座標系を持つ図として表示できるように修正されます。
このため、最終的なグラフは、真に熱力学的な平衡関係と、枠に関連する情報、座標に起因した情報の混合物となります。例えば、平衡点は、熱力学的な変数を全てユニークに決まるところと見なすことができます。座標の範囲内であれば、これは完全に正しい表明です。しかしながら図の座標の端では、このような点は座標委関連した性質にも依存することになります。時には熱力学空間の枠にかんする情報も現れることがあります。以下では、追加的で非熱力学的な情報も含めます。時に、このような情報はダミーと呼ばれます。
グラフインスペクターの記述
それぞれのページでこれらの情報を掲示します。 対象とするグラフは、メイングラフと断面用グラフ(もしあれば)から選択します。
ここではフォーカスの当たっている図が対象としているグラフの情報を示します。 フォーカスの当たっている図は表示パネルの左上隅に赤い四角形が表示されていて区別されています。 CHDが複数の表示パネルを有し、異なる図を持つときには、グラフインスペクターに表示されるグラフは、 フォーカスのある表示パネルに示されている図に対応します。
メインのグラフ(すなわちメインの図)が断面データを持つときには、 関連するグラフも同時に利用可能となります。
このフォームは、メイン部分、平衡点頁、稜頁、面頁より成ります。これらは別々の頁に表示されます。
(0)
メイン部分
対象グラフ
これは詳細情報を提示する対象としているグラフです。 通常、メイングラフが対象となります。 断面が利用可能な時には、これらのグラフも対象とできます。 利用可能なグラフはコンボボックスにリストされています。
頁コントロール
化学ポテンシャル図に関連したグラフには、次の4頁があります。
(1) 平衡点
頁,
(2) 稜
頁,
(3) 面
頁,
(4) 化合物
頁
他方、プロファイル(活量線)図では、平衡点頁のみ表れます。各平衡点に関連する情報値を提供するために、化学種活量表に関するチェックボックスが用意されています。
(5) 平衡点
頁,
(6) 化学種
頁.
平衡点 頁
平衡点のリスト
を提供します。 リストされている項目は平衡点の番号および平衡点を構成する平面の名前です。
CHDオプション / 表中に詳細な数字情報はいらない
がチェックされていると、実質的な平衡点のみがリストアップされる。このオプションにチェックが入らないときには、熱力学空間を構成するフレーム平面も含むダミー平衡点も含まれる。このようなダミーの平衡点にはアステリスクで印がつけられる。
例えば、D:Cr:L はCr元素の次元変数に基づいた座標の下方限界値を与えるために導入されたダミー化合物である。
対象とする平衡点行をクリックすると、
平衡点を構成する化合物の詳細な情報が
[平衡点] フォーム
に表示され、
熱力学的空間の平衡点における詳細な情報が
[化学ポテンシャル表] フォーム
に与えられる。.
ポップアップメニュ
平衡点オプション
が次の様に用意されている。
ポイントリスト
[ポイントリスト] フォーム
が表示され、全ての平衡点に関する情報が示される。
表のコピー
リスト中の情報がコピーされます。 各点での全ての数値情報が必要であれば、上のメニュを選択し、
[ポイントリスト] フォーム
の全データをコピーすべきである。
稜 頁
トップへ
,
(1) 平衡点
頁,
(2) 稜
頁,
(3) 面
頁,
(4) 化合物
頁,
(5) 活量線図の平衡点
頁
稜のリスト
が掲載されます。
稜は二つの平衡点を結ぶ線として定義されています。 通常この2点は共通の平面を含みます。共通でない面が二つあり、この面で平衡点を表すことができます。 したがって、稜は次のように表現できます。
1相 > 共通相1/共通相2 .. < 他相
ここに1相、他相は稜の両端の点を表しています。
稜にダミー相が入っている場合には、表示行の左にアステリスクが掲示してあります。
稜は、直線か曲線で特徴づけられます。 直線稜は二つの平衡点で記述されます。曲線の場合には他に多数の点によって記述されます。
稜の上でクリックすると、対象とした稜に含まれる平衡点のリストが
ポイントリストフォーム
に表示されます。
面 頁
トップへ
,
(1) 平衡点
頁,
(2) 稜
頁,
(3) 面
頁,
(4) 化合物
頁,
(5) 活量線図の平衡点
頁
面は、閉じた輪を構成する多くの平衡点を含んでいます。
これらの平衡点は共通した相を持っています。 3次元多面体図あるいは2次元図の場合は、この共通相はひとつの相となり、3次元図の場合には、二相となります。
面のリストボックス
には対象とするグラフにある面の情報を表示します。
共通相がダミー化合物の時には、アステリスクが付与されます。
面の上でクリックすると、対象とした面に含まれる平衡点が
ポイントリストフォーム
に掲示されます。
面には、目にみえるものと見えないものがあります。見える面は選定した色で配色されます。目に見えないものは図の裏側からみることができます。この時は、灰色で色づけられています。リストの左側にこれらの色が示してあります。
一つの行をクリックすると次の効果が表れる。
クリックした面の形状を右側にある
面表示パネル
に表示する。面のリストと表示パネルとの間のボーダーラインは
スリット
を用いて移動できる。 . パネルの中でほぼ同じ位置に表示されるので、対象とする面を表示できるように十分大きくしておく必要がある。
面の色の変更。リスト中のある面をクリックすると、その面の透明化のオンオフのスイッチになっている。対応して、面表示パネル中の面も色が変更される。
化合物頁
トップへ
,
(1) 平衡点
頁,
(2) 稜
頁,
(3) 面
頁,
(4) 化合物
頁,
(5) 活量線図の平衡点
頁
構築されたグラフから、このグラフに含まれている化合物の情報を抽出します。これらの相はこの化合物ページに掲載されています。
化合物のリスト
には抽出された化合物が, 図に使われているのと同じ色でリストアップされています。
化合物の行をクリックすると、その化合物と関連する面が透明化のオンオフのスイッチをを変更します。2次元化学ポテンシャル図あるいは3次元表面図では、化合物に関連するのは、一つの面だけですが、3次元化学ポテンシャル図では、一つに化合物に複数の面が割り付けられます。これらの面は同時に透明化のオンオフを変更させます。この機能は、ポップアップメニュ
索引平面
の
透明化開始 / 終了
で開始を選択して、索引中の化合物行をクリックするのと同じです。
プロファイルグラフの平衡点
トップへ
,
(1) 平衡点
頁,
(2) 稜
頁,
(3) 面
頁,
(4) 化合物
頁
これはプロファイル用グラフの平衡点頁です。通常の平衡点頁に加えて、化学種活量表に関する
チェックボックス
用意され、複数平衡点用の
[化学ポテンシャル表] フォーム
が提供されます。このはポイントリスト表によって与えられる情報とほぼ同じものです。
メニュ図 > 表示モード >
線の描画
で、手動で選択された平衡点の情報もこの頁で確認できます。