化学ポテンシャル表フォーム
この表は、一つの平衡点(下図左)あるいは複数の平衡点(下図右)に関連する数値情報を提供します。
- 掲載される情報
熱力学空間は、温度、圧力、元素化学ポテンシャルより成る。一つの化学種あるいは化合物は、これらの空間変数を用いて次の様に書き下すことができる。
μ(AaBbCc)/kT = - s/k + h/kT
+ a μ(A)/kT
+ b μ(B)/kT
+ c μ(C)/kT
左辺は、いわゆる化学種/化合物のの化学ポテンシャルです。厳密には、化学ポテンシャルをkTで割った値になっています。右辺の最初と2番目の項は、エンタルピーとエントロピー項です。元素の化学ポテンシャル μ(A), μ(B), μ(C) も同じく kT で割って空間変数としています。一化学種/化合物の化学ポテンシャル情報は h/k, a, b, c のように空間変数に対応する係数と一定値 (- s/k)で表せます。
熱力学空間の各点で、化学種/化合物の化学ポテンシャル値を評価することができます。どのような化合汚物でも標準状態を定義するのが普通なので、化合物の活量を次の様に定義することができます。
ln a(AcBbCc) = μ(AaBbCc)/kT -
μ°(AaBbCc)/kT
ここに μ°(AaBbCc) は化合物の標準状態の化学ポテンシャル値であり、 a は、その点における化合物の熱力学的活量となります。
表には、次の項目に対する値を掲載されています。.
- 空間変数値
空間変数値は、修正して表示してあります。温度は、温度の逆数ではなく、温度そのもので表現されています。圧力は、気圧(atm)の単位で表されています。元素の化学ポテンシャルは μ(A)/kT であらわされています。
- 座標変数値
- 座標変数
- 対数活量
ln a(AcBbCc)/2.303 が掲示されます。
- 濃度
これは、混合相用のものです。熱力学的空間のなかに混合相が安定に存在できるときには、この値は実際の濃度を与える。安定な状態にないときには、濃度の値は仮想のもので、全構成成分の濃度を合計しても一にはなりません。
- 空間次元係数
これも混合相用のものです。部分エントロピー、部分エンタルピー、各元素の組成が、コンマを分離記号にもちいた文字変数で与えられます。
- 表示すべき項目の選択
マウスの右クリックでポップアップメニュポイントリストが現れ、項目を次の中から選べます。
化学種あるいは化合物の選択は、次でできます。
- クリップボードへのコピー
数値フィールドの上でマウスの右クリックをするとポップアップメニュ 表のコピー が表れます。
- このフォームは次のような場合に現れます。
- 表示モード/ タッチモード
- 表示モード/ 線の描画
- グラフインスペクター の特定の平衡点項目をクリックした時
- このフォームはメインフォームの右側のドッキング用パネルあるいは下部のドッキング用パネルにドッキングさせることができます。