高温域での化合物の取り扱い方
ここでは、室温以上の高温で化学ポテンシャル図を構築する時に MALT/CHD がどのように高温データをもつ化合物を取り扱うかの基本的な考えを説明します。
- 高温データの利用可能状態を利用した化合物の分類
- 高温データがない場合
- MALT for windows は高温熱容量データがないと、検索の対象とならないように
設計されているので、今回水溶液データを追加するに際し、298.15Kの値しか利用できない
場合にも、熱容量が0.0の高温データをつけるということをあえて行いました。ただし、
この処理が分かるように、有効な温度領域を298.15-298.15 Kとしました。
- これらの化合物は高温での化学ポテンシャル図構築においては通常強制的に
除外されます。除外される化合物の数が、作図条件の設定フォームの
メッセージパネルに表示されます。
- [化学ポテンシャル表] フォーム あるいは
[化合物の選択] ダイアログでは、これらの化合物は
赤字で表現されます。
- この方策を採用したのは、ユーザが間違った解釈をしないようにするためです。
他方で、ユーザーの中には、計算された相関係にはユーザーの責任で取り扱うので、
そのようなデータでも利用したいと思う人もあるかのしれない。
どのように強制的な除外を解除するかの
詳細
を参照してください。
- 適正温度領域を超えている場合
- 適正温度領域は化合物毎に与えられており、MALT の化合物表で確認することができます。
CHD では、適正温度領域を超えている場合には、青い文字で表示されるか、
青枠で囲われています。これらは、警告だけで、計算過程に影響を及ぼしません。
- 適正温度領域内