データ変換

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MALT 関連ソフトのgem およびCHD では、単なる化合物の集合ではなく、混合相の指定が必要となります。例えば、気相種は通常、理想混合気体として取り扱われます。また、水溶液化学種は溶媒の水とともに、理想水溶液近似として取り扱われます。それ以外の混合相の取り扱いが必要な時にこの編集機能を用います。
ここで編集した化合物体系は、化合物表では表現できないので、新しく名前をつけて、保存しておくことが推奨されます。化合物ファイルでも、化合物データファイルでもこのデータ変換機能で編集した結果が反映されます。しかし、化合物の追加取得などを行うと現在の設定は解消されるので、必要な場合にはファイルに保存しておくことになります。ユーザアプリケーションから用いる時には、化合物ファイルあるいは化合物データファイルを通じて行うことになります。

ここで対象となる混合相・単一相は、次のように分類できます。

  1. 気相混合相
  2. 水溶液相
  3. 単一凝縮相
  4. 他の混合相

水溶液は、化合物の中にH2O(l)と水溶液化学種が存在すれば、デフォルトで自動的に設定されます。それ以外の混合相を指定する必要がなければ、このオプションを利用する必要はありません。

単一相の取捨選択もここでできます。化合物表には検索された結果として表示されているものの、関連ソフトには転送したくない化合物があれば、ここで除外、あるいは除外の解消ができます。

混合相を指定するために次のサブメニュがあります。

  1. 化合物の指定
  2. 既定方法による指定
  3. 指定化合物確認
  4. ファイルの保存

ここで指定した混合相の取り扱い、構成成分化合物の一部削除などは、化合物ファイルに中に保存されます。

データ変換で何らかの作業を行った場合には、化合物ファイルに保存することを強く推賞します。

関連:化合物ファイル MALTデータファイルフォーム